緊急事態宣言が明けました。
個人的には…何とも言えません。
今言えることは、最大の警戒心を忘れずに
そして、ためらわず最大の防護を、と言うことでしょうか。
こんな時にどうかと思いますが、あえてこのシリーズに乗せて
大切な、忘れてしまったもののお話を。
このちゃんぽん、おいくらだと思います?
後ろのサービスのコーヒーがついて
400円!
めっちゃおいしいのです。
毎月一日にはこの店の近くまで行くので
時間のある時には必ず寄るようにしています。
いつだったかは、野良帰りのおばあちゃんが
「焼き魚定食おくれ!」と。
「今日は朝から野良行ってきた。
今、野良帰りだ。
腹減ったけしっかり食べらんと
昼食べりゃ夜はそんな食べんでもいいもんな」
それはそれはおいしそうにガッツリ食べておられました。
生きることは食べること
食べることは生きること
80代のおばあさんから力強さを感じ取れたひと時でした。
うどん300円、チキンライス400円、焼き飯400円
焼きそば400円、カレー(味噌汁付き)500円、オムライス500円
魚定食500円、瓦そば500円、うな丼700円・・・
昭和中期のころの価格のまんまです。
この日、ずっと買いたかった週に三日だけママさんが作るふと巻きずし
一つ売れ残っていましたが、先客の老夫婦がご購入。
この日も買えませんでした。
いつもお昼前になると、近所の常連のお年寄りが集まってきては
好きなものを食べて、サラダやおでん、巻きずしを夕飯に買って帰るのです。
もうけ?
そんなもん、僅かでしょう。
でも、続ける意味があるんですね、それぞれに。
ママ「仲がいいね」
おじいさん「ふと巻きのこっとるね?おくれ」
ママ「ちゃんぽん400円、うどん300円、ふと巻き250円で占めて950円ね」
おばあさん「おいしかった、ありがとう、これで」と千円を渡すと
おじいさん「千円じゃ足らんだろう?」
ママ「足りる足りる、おつりがあるよ」
おじいさん「ほら、ちゃんと払わんと」
ママ「今日の食費は1000円で収まったね。はいおつり50円」
おばあさん「夕飯の心配せんでいいけ、助かる」
ママ「また来てね!」
おじいさん「お金足りたんかの?」
おばあさん「はいはい、帰るよ」
こんな会話こそ、スローライフ?^^;
2度目の時だったかな?
かぼちゃサラダがおいしそうで聞いてみたら
近所のお年寄りが夕飯に買って帰るんだと。
ここでひと時の愉しい時間を過ごしてもらうんだと。
だから、すべてのメニューにサービスのコーヒーがついてきて
手がすいてたらお菓子までくれる^^;
「これ食べながら待っとってね。おばぁ(自分のこと)が作るけ
時間がかかるけね。」
儲けじゃないんだな、って
人の温かさ、ありがたみ、思いやり・・・
そんな世界のお話。
そして、昨日いただいたこれ
そう、土筆!
向かいのおばあちゃんが、近所の川でとってきてくれました。
数日前に自分で食べようととってきて食べたら
すごくおいしかったので、初物は長生きできるから、と
うちの分までわざわざとってきてくれたそう。
しかも、斜面の上や下は犬や猫の糞尿でいただけないので
斜面でとったけど、こけそうで怖かったから少しでごめんね、と。
いやいや、そんな、その気持ちがとてもうれしい。
でも、ケガしないようにだけは十二分に気を付けてね。
本当にありがたい、人の思いはとてもうれしい。
先日読んだ本、北野武さんの本。
日本人が失ったもの
「恥ずかしいと思う心」
そう言われてました。
・そんな筋の通らないことを言うと恥ずかしいよ!
・そんなことしたんじゃ、恥ずかしくて表を歩けない!
そういう意味での羞恥心?
・お金がなくてもお買い得品には群がらない
武さんのお母さんは、そんな人だったそうです。
人としてのプライド
自尊心
強い信念
以前はよくこんな言葉を耳にしたものです。
「恥を知れ!」
それはある意味この国の神聖なるものを受け継いでいるという一種のプライド
豊かになりすぎて、どこかへ置き忘れてきちゃったんでしょうね。
人のふりを見て我を知る。
己に厳しくあれ!
大切にしていきたいと思います。
あ、そういえば、ちゃんぽん
先日このお店に生まれて初めて伺いました。
この写真でお分かりの方、かなりの通ですね^^;
岡垣の松露さんです。
そして、懐かしいと言えば昭和の、古の北九州ラーメン
だと私が常々思っているのがこちら
若松の某お店の、です。
本来、固麺やバリかた、替え玉なんて博多のラーメン屋さんの風習
だけど、うまく取り入れてらっしゃる姿には頭が下がりました。
どのお店も長く続いてほしいものです。
あ、紅ショウガ、気づきました?
脂っこいものを食べるとき、一緒に添えて食べると
すごくすっきりします。
お試しあれ^^;