昨日に引き続き、断熱のお話を。
なぜ、断熱することが大切なのか?
その理由はさまざまです。
グローバル的な観点から言えば、CO2削減 ノンカーボン・・・
ですね。
ですが、どんなメリットがあるか?と言う観点から言うと
皆さんもご興味がわくのでは?
先の省エネ基準の改正にともなって、住宅の仕様基準は着実に向上しています。
たとえば、熱損失の係数の基準値は「旧省エネ基準(1980年)」、「新省エネ基準(1992年)」
「次世代省エネ基準(1999年)」と3度にわたる改正によって、基準を引き上げられていきました。
(断熱補強にかかるおおよその費用・建材協さん)
そうした省エネ基準の改正によって、住宅に施される断熱材の性能も向上しています。
外壁や天井などに使うグラスウールは厚みを増し、開口部は断熱性能の高い
アルミ二重サッシや複層ガラス、トリプルガラス等も登場しています。
(ペアガラスとトリプルガラスの性能の差・ガラス業界さん)
このように断熱対策が進んだことで、無断熱の住宅と比べて、
「旧省エネ基準(1980年)」の住宅は3割アップ、「新省エネ基準(1992年)の住宅は6割アップ」
と、それぞれ省エネ性能が向上しています。これは年間の暖房費に換算すると
約8万円のコスト減に相当すると言われています。
(ガラスの枚数による断熱効果、しいては光熱費の差・サッシ業界さん)
現在、1980年より前に建てられた無断熱の家が全体のうち4割存在するそうです。
前述のような光熱費の削減を考慮すれば、省エネ化、断熱化リノベーションに
かかる初期コストはトータルで見ると、20年ほどで元が取れてしまう可能性があります。
どうしてもかかる工事代金のみに目が言ってしまいがちですが
工事代金だけでなく、ランニングコスト(日々の光熱費)を含めて考えることも大切だと思います。