今日、上棟式を迎えた現場のご紹介です。
まずは先行足場。
本来ならば、クレーン車で重い梁を運んで
大工さんたちはそれを所定の位置に組み込ませて
写真のようにかけやで打ち込んでいくのですが
何せクレーン車の入らない土地での棟上です。
まさに人海戦術!人間の底力!太古の棟上げ!?
柱を建てたあと、こうやってくみ上げていきます。
所定の位置に運んだあとは脚立を立てます。
少しずつ、少しずつ
片方を梁の上に一旦あずけて
両方のアリ加工という継ぎ手を組み合わせたあとは
おりゃぁ!かけやで打ち込んでいきます。
次も同じように少しずつ、少しずつ・・・
大工さん、いや、この場合はこう呼ぶべきでしょう
木匠たちの顔も真剣です。
クレーン車などなかった時代、とは言え今からほんの数十年前は
こうやって建てていたのです。
確かに機械を使うと早いでしょう。
しかし、こうやって人の手で一つずつくみ上げていく木組みは
木匠たちの想いや魂が込められていくような気がします。
だから、私は棟上げのことをこう呼びます。
「木匠たちの舞の宴」と。
いかがですか?
上棟祝詞の中に、さまざまなお神様の名前が出てきます。
その神々たちの申し子?
神々の使い?
この写真を見ていると、そう感じませんか?
さぁ、舞え、詠え、踊れ!木匠たちよ!
魂をこの家に吹き込みながら・・・
この続きはまた次回。